書籍のご案内(050921現在)
 『回想の浅川兄弟』
高崎宗司・深沢美恵子・李尚珍編

■朝鮮の人と文物を愛した兄弟、浅川伯教・巧の追憶■
I
SBN4-88323-151-8 C1072 Y3800E 体裁:46 判 312ページ 定価本体3,800円+税

◎日本植民地下の朝鮮で朝鮮人と朝鮮文物を愛して、かの地の人たちからも愛された浅川兄弟に関する心温まる懐旧談の数々を収録。
◎浅川伯教──李朝陶磁の神様、膨大な発掘陶片は最高の研究資料
◎浅川巧──朝鮮を愛し、愛された希有な日本人。朝鮮民芸の発見者

■本書の内容■
(1)  友人が見た浅川伯教
安倍能成「浅川君の作品展覧会の為に 『草野集』1936年
同  右「李朝陶器篇に寄す」『陶器全集』第17巻1960年「月報 18 」
同  右「浅川伯教君のこと」『民芸』1964年3月号
河井寛次郎「浅川さん不死」『民芸』1964年3月号
浜田庄司「伯教君を憶う」『民芸』1964四年3月号
田中豊太郎「浅川さんを偲ぶ」『民芸』1964年3月号
土井浜一「伯教さんとの宿縁」『民芸』1964年3月号
浜口良光「俳人伯教宗匠」『民芸』1964年3月号
赤星五郎「伯教さんのこと」『民芸』1964年3月号
同  右「浅川さん御兄弟のこと」『朝鮮のやきもの 李朝』1965年
鈴木繁男「伯教先生の面影」『民芸』1964年3月号
山本為三郎「伯教さん」『民芸』1964年3月号
広田 煕「浅川先生の思い出」『民芸』1964年3月号
手塚利明「浅川伯教先生の死」『輝く八ケ岳』1964年
グレゴリー・ヘンダーソン「浅川伯教の死を悼む」『陶説』1964年4月号
グレゴリー・ヘンダーソンとその妻「親愛なる浅川夫人へ」1964年3月26日書簡
(2) 親族が見た浅川伯教
浅川たか代「ヘンダーソン論文について」1964年4月 備忘録 
同   右「夫を語る」『京城日報』1920年10月22日 談話 
鈴木正男・牧栄「父・浅川伯教」1978年4月8日・8月19日 談話
上杉美恵子「父とおじの思い出」1979年11月1日ほか 談話
同   右「父・浅川伯教の思い出」『陶説』1998年8月号・聞き手/森孝一
進藤 章「浅川伯教氏の死」『輝く八ケ岳』1964年
(3)  友人が見た浅川巧
柳 宗悦「編者附記」『工芸』1931年5月号
同  右「編輯余録」『工芸』1931年5月号
同  右「編輯余録」『工芸』1931年7月号 
同  右「編輯余録」『工芸』1931年10月号 
同  右「浅川のこと」『工芸』1934年4月号 
同  右「同人雑録」『工芸』1934年4月号 
安倍能成「浅川巧さんを惜む」『京城日報』1931年4月28日〜5月6日 
同  右「浅川巧君の追懐」『工芸』1934年4月号 
同  右「人間の価値」『国語』(岩波書店)1934年 
同  右「或る日の晩餐」『静夜集』1934年 
外村吉之介「朝鮮の膳と浅川巧氏」『民芸』1974年9月号 
浜口良光「巧さんと私」『工芸』1934年4月号 
土井浜一「巧さんと尼さん」『工芸』1934年4月号 
同  右「巧さんの仕事の跡」『工芸』1934年4月号 
中井猛之進「浅川巧君へ」『工芸』1934年4月号 
加藤松林人「浅川巧さんの墓」『韓国の美しさ』 1973年 
柳 兼子「朝鮮のこと」 『柳宗悦全集』第六巻「月報・聞き手/水尾比呂志」1981年 
富本憲吉「京城雑信」『窯辺雑記』1925年 
柳宗理・高崎宗司「浅川巧と柳宗悦」『明日の友』1988年夏号 
洪淳赫「浅川巧著『朝鮮の膳』を読んで」『東亜日報』1931年10月19日 
崔福鉉「浅川先生の想出」『工芸』1934年4月号 
金二万「同じ人間として」1979年4月19日の談話 
金成鎮「日記入手の」1996年2月末日 手記 
(4)  親族が見た浅川巧
浅川伯教「彼の故郷と其祖父」『工芸』1934年4月号 
浅川園絵「浅川政歳への手紙」1931年4月22日付 
浅川咲子「浅川政歳・ちか子への手紙」1931年4月28日付 
小宮山栄「弟の思い出」1979年9月27日 談話  
浅川政歳「亡き巧君の事」『工芸』1934年4月号 
同  右「巧兄死の前後」アルバムより 
小宮山辰也「おじと林業」1979年9月16日の談話 
(5) 解説/年譜
高崎宗司「もう一つの回想」
深沢美恵子「浅川伯教のこと」 
李尚珍「浅川巧のこと」
「浅川兄弟年譜」高崎宗司編

■本書人物評の例■
◎ 伯教さんの滞鮮生活は3、40年に及び、やきものの研究のうえだけでなく、その間、朝鮮の人々のためにつくされ、両民族のかけ橋としても、かけがえのない存在であった。(赤星五郎)
◎ 浅川(巧)が死んだ。取り返しのつかない損失である。あんなに朝鮮の事を内から分つてゐた人を私は他に知らない。ほんとうに朝鮮を愛し朝鮮人を愛した。そうしてほんとうに朝鮮人からも愛されたのである。(柳宗悦)

 

   

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