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 『チマチョゴリの日本人、その後金 纓(キム・ヨン)著

■日韓に揺れる心の遍歴! 処女作『チマチョゴリの日本人』以後の国内外を激しく東奔
西 走して生きた遍歴の記録。夫との死別、メキシコ、スイスや韓国の友人達との出会いと別
離、自己実現への心の旅路を闊達な日本語で綴った溢れるばかりの四半世紀。

ISBN4-88323-067-8 C0095  四六判232頁 1993年刊 定価 本体1751円+税

〔目次〕
処女作が私にもたらしたもの/日本脱出/ 再びアメリカへ/メキシコわが出会い/スイスへ単身赴任/人生は旅なり/弱き時にこそ/日韓和解の架橋としての生涯/豊島岡教会の牧師として/新しい生活に向けて/よく遊び、よく遊び/多くの宿題のなかで/よりよい日本語への悲願/自由と秩序の狭間で/私の子育て論/自己実現のために

「明日の友」 1994年秋号
本の虫私のために、誕生日やクリスマスに友人達や娘達が選んで贈ってくれた中から、皆様にお薦めしたいと思い立ちました。金さんが牧師と結婚して、夫亡き後、豊島教会の牧会の責任をとられた四年間の記録ともいえますが、底抜けに明るくバイタリティ溢るる信仰生活の根源がどこから来ているのかを知ることができます。(仙台 鈴木貞子89歳)

「出版ニュース」評 1994年1月下号
在日という言葉がある。朝鮮人でありながら、日本で生きている生をさす。あるいは、韓国や北朝鮮という国を背負った日本在住者のことをいう。この本の著者は父を、金素雲とよぶ作家の娘である。前著『チマチョゴリの日本人』が好評だったので、その後を書いたといういきさつがある。アメリカ、メキシコ、スイス等の「人生は旅」と思いさだめた暮らしとの出会いがよびおこし、教会の牧師としての日頃の思い。同じ牧師としての夫を癌で失い、その後のたたずまいを見つめた随想。肩をはらず、背もまるめず、「私ほど日本から離れよう離れようと思う人が、最初は結婚によって二度目は」夫の「死によって、なぜか日本に〔強制連行〕された」と平静。

関連著作
金纓『チマ・チョゴリの日本人』
金纓『チマ・チョゴリのクリスチャン』
澤正彦『ソウルからの手紙』

 

                      

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